薬膳の基本に“薬食同源”という考え方があります。
これは、生命を養い健康を保つ為に欠かせない。という視点で見ると
「薬」と「食」の源は同じである。ことを指します。
身体に良い食材を日常的に食べ健康を保てば、薬は必要としない。
偏ったり身体に負担のかかるような食を続けていれば病を起こす。
という考えを元にした造語とも言われています。
例えば、同じ米や芋でも
健康体で空腹時に食する時は「食」
気の不足による不調を治療する為に食する時は「薬」
として捉えられます。
全ての「食」材には「薬」のような効果効能があるとされているのです。
西洋医学的なカロリーやビタミンなどの栄養素を数値で表す考え方とは異なり、
東洋医学では一つ一つの食品には"身体を温めたり、冷やしたり、気を発散させたり、血を増やしたり"等の身体に齎す性質や特徴、働きが中心に考えられています。
書物では約2000年前「食医」という職業、つまりお医者様が、皇帝が病気にならぬよう治療効果や予防効果のある食事を施していた。という記録が残っています。
日々の生活の中で、