薬膳学では中医学の理論に基づき、
「陰陽調和のための食事をして弁証により施膳し、
五気六味の治療効果を得て調理方法を重視する。」という考え方があります。
本日はその中でも**【陰陽調和のための食事】**についてお話していきます♪
東洋医学では全ての物事は「陰」と「陽」に分けられると考えられています。
明るいイメージの表面や外側を「陽」
暗いイメージの裏面や内側を「陰」としています。
例えば、
昼=陽は活動し、夜=陰は休む
熱=陽は上がり過ぎも負担を与え、水=陰は多過ぎると浮腫みを引き起こす。
このように「陰」と「陽」の関係は、どちらかが強い・弱いということはなく、
お互いを助け合い、抑制しあうことでバランスを取り成り立っています。
きちんとバランスが取れた状態を「陰平陽秘」といい、最も理想的な姿といえます。
反対に、もしもバランスが崩れてしまうと「陰陽失調」の状態になり、様々な不調に繋がります。
陰は寒冷の特性があります。
よって陽が不足し陰が旺盛になると、身体を温める機能が低下し"冷えや下痢" の症状が現れます。
陽は温熱の特性があります。
よって陽が旺盛になると陰を消耗し、"高熱や火照り、喉の渇き" などの症状が現れます。